釧路の霧を追いかけて その①
2018年5月、また霧の季節が到来した。全てを神秘的な姿に変えてくれる霧。街全体が長期間にわたり昼も夜も霧に覆われるところはなかなか無いのかもしれない。まさにシャーロックホームズの世界だ。
空中の水分が飽和して霧の量が増える事を釧路ではジリと呼ぶ。真夏なのにひんやりとした空気。そしてどこからともなく漂う磯の匂い。こんな日に飲むのはアイラモルト。磯のアロマを感じながら。かつてはそれに汽笛が加わった時代がある。汽笛がなる度に家の窓ガラスが振動するくらいの底力のある音。
しかし霧は人気が無い。
もし霧は色々なものをまたらしくてくれる自然のメカニズムだ。海のミネラルは霧によって奥地まで運ばれるという。
縄文時代の集落は霧の通り道の海岸線と川沿に集中している。縄文の人々は時代は霧とうまく付きあってきていたのだと思う。
霧の日を曇りと勘違いしている人も多いがほとんどが地上に降りてこない霧日が多い。
今回は海から霧が発生し接近してくるのを発見し港から高台と50キロ程度移動して追った。高度は航空法の限界150m。ここまで上昇すると上空は晴れている事もある。特に湿原は少し雲海のようになっている。改めて霧を楽しみたいと思う今日この頃。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。